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あなたが普段飲んでいるコーヒー、どっからどうやって来てる?

コーヒー

コーヒーについてのブログは久しぶりですね。

言い訳させていただくと、うちのコーヒーの収穫時期って5月と12月なんですよ。

そう、年が明けてからほとんどコーヒーのことやってないんですよね笑

ようやく収穫時期近づいてきたので、コーヒー農家っぽいこと書きますね。

 

 

そもそもコーヒーってどうやって生産されているか知っていますか?

コーヒーは飲むけどコーヒーができる工程を知っている人はそう多くないと思います。

↓まさかこの状態で収穫されると思ってる方いませんよね・・・?

コーヒーはもともとはフルーツなんです。フルーツの種を乾かし焙煎して、お湯で抽出したものがコーヒーです。

 

冒頭にも書きましたが、コロンビアの大半の地域では収穫時期は年に2回。

収穫時期が近づいてくるとコーヒーは花をつけ始めます。

花の満開時期は3日程度。

ちょうど今の時期(3月4月)はそこらじゅうの木が花をつけるので、風に乗って良い香りがします。

ジャスミンの香りと良く似ているんですよ。

 

花が落ちたらいよいよ実をつけ始めます。

はじめは緑色。

時間が経つに連れて赤く変わっていきます。

色が変わりだしたら収穫開始。

収穫したら機械で豆と実に分けます。

分けたら水につけた状態で一日発酵させます。

その後、浮いてくる豆は質が悪いため取り除き、沈んでいる豆だけをすくい上げ、ふるいにかけ乾燥させます。

(この工程はコロンビアで主に行われているウォッシュドと言われる加工方法で、アフリカでは豆のまま乾燥させる方法が主流です。)

私たちは今のところ組合(農協?)に売っているので、乾燥させたら袋に入れて組合に運びます。

詳しくは↓

これが私たちの作業工程です。

組合に収めている農家はだいたいこんな感じかと思われます。

 

私たちが売ったコーヒーの行方

私たちが組合に収めているコーヒーは検品され、港へ運ばれます。

港へは、コロンビアの他の地域からもコーヒーが集められ、海外で『コロンビア産コーヒー』として売られます。

ネスカ○ェやス○バなど大手のコーヒー会社から買い付けられ、低価格を売りに販売されているのがこのコーヒー。

豆から一杯のコーヒーまで、間に業者が多く挟まるので、農家の手元に入る収入はご想像の通りです。

人手が少なかったり農地が小さい小規模農家と言われる農家は、この様にして生計を立てている所が大半です。

うちも含め、生活はとても豊かとは言えません。

フェアトレードについてのブログもいつか書きたいと思っていますのでお楽しみに・・・

 

スペシャルティコーヒー

日本の喫茶店やカフェなどではスペシャルティコーヒーにこだわっているお店も多いので、聞いたことある方も多いと思います。

では、私たちが売っているコーヒーと、スペシャルティコーヒーはいったい何が違うのでしょう?

スペシャルティコーヒーは栽培から加工まで品質管理が行き届いており、欠陥豆は極めて少ない豆のみが名乗ることができます。

↑この写真を見て、「わー綺麗だなぁ!」と思うかもしれませんが、このコーヒーではスペシャルティコーヒーにはなれません。

なぜならまだ熟していない豆(緑)や熟れすぎている豆(黒)が混ざっているからです。

スペシャルティコーヒーにふさわしいのはえんじ色に熟した豆のみ。

なので、スペシャルティコーヒーとして売る為には、このあと機械で実と豆に分ける前にえんじ色の豆以外を取り除く作業が必要になってきます。

また更に豆を乾燥させたあと、欠けていたり虫に食われた豆を取り除く為、豆を一粒一粒チェックしなければなりません。

もちろん味も大事になってきますので、土壌管理等も必要となってきます。

そう、スペシャルティコーヒーはとても手間がかかる上に、選別してはじかれる豆も多い為、たくさんのコーヒーが取れる広い農場と、人手が必須なのです。

スペシャルティコーヒーを専門に行っている農家は、個人で海外に輸出したり、独自のブランドを作って販売を行っています。

間に入ってくる業者も少なく、品質が高い為、収入は組合に収めている農家よりも圧倒的に多いです。

 

コマーシャルコーヒー

先ほどコーヒーの工程を書いた時に、「水につけて発酵させ、浮いた豆は取り除く」と書きました。

さて、その取り除いた豆はどうなるのでしょう。

この豆はプルパと呼ばれ、分けられて乾燥されます。

↑この画像はフリー素材なんですが、左下に干されているのはそのプルパだと思われます。

これらの豆はコマーシャルコーヒーとして売られ、国内で格安で販売されています。

 

メデジンでイオン的存在のチェーンスーパー、Justo&Buenoで最近取り扱っているTOSTAOのコーヒー

1袋数百円でとても安いのですが、美味しくないのでおそらくプルパだと思います。

「コロンビアのお土産にコーヒー買っていこう。安いからこれでいいや」

とスーパーで安いコーヒーを買うと大抵失敗するので気をつけてください。

 

終わりに

以上、コーヒーの種類をざっくりまとめてみました。

みなさんが普段飲んでいるコーヒーが、どこでどのように作られているか考えたことがありますか?

コンビニやファーストフード店でオーダーする100円のコーヒーにも、いろいろな農家の背景があることを忘れないでくださいね!

コメント

  1. VIVASALSA より:

    コーヒー生産農家さんの苦労を
    知り、これからはコーヒーをもっと味わいながら飲みます。

  2. VIVASALSA より:

    ありがとう😊