スポンサーリンク

コロンビアのスペイン語、いくつ分かりますか?

コロンビア

スペイン語を母国語としている人は世界に約5億人います。

そして、20の国と地域でスペイン語は話されています。

でも、日本にも方言があるように、スペイン語にも国によって使われる単語が違っていたり、異なる表現を用いたりします。

コロンビア国内さえもアクセントが違ったり、表現が独特だったり、様々な”スペイン語”が存在します。

私は日本で独学でスペイン語を勉強してからこちらに来ましたが、コロンビアでは使われる表現がテキストと全く違うため、挨拶すら理解できずイチから勉強し直すような形になりました。

今日は、私が住んでいる地域で使われるスペイン語(パイサと呼ばれます)を中心に、コロンビアのスペイン語をいくつか紹介していきます。

 

¿Qué más?¿Bien o qué?

教科書のスペイン語:¿Cómo estás?

How are you?にあたる挨拶はだいたいこれです。

¿Quiubo?もよく使われます。

スペインでは Qué tal? がよく使われていた印象があるのですが、こちらではほとんど使われません。 

¿Qué más?って直訳すると「他に何か?」みたいな意味なので初めて言われた時はなんて返事をすればいいか分かりませんでした。

回答はどれに対してもBien y usted? でオッケーです。

 

Parcero

教科書のスペイン語:amigo

友達という意味です。parceと短く使われることが多いです。

それにしてもParceroと呼ぶ間柄の友達には、クドイほど語尾にパルセをつけるんですよね。

「そうなんだよパルセ!俺はそう言ったんだけどさパルセ、向こうがいうこと聞かないんだよパルセ!」みたいな。

大げさではなく本当にこれくらいしつこく言います。

気になって話の内容が頭に入りません。

 

Bacano/Chevere

英語でいうCool、かっこいいとかいいねと言いたい時に使います。

“Ha, Que bacano Parce”というフレーズ、友達が口癖のように言うので脳内再生余裕です。笑

他にも「へぇいいじゃん」という時には”Que chevere”と言ったり、相槌でかなり使いますね。

 

Hagale pues!

何かとPuesをつけるパイサ人。

もたもたしてる人や反応の悪い機械に対して「いい加減にしなさいよ!」みたいな感じで使われます。

というか、Hagaleもすごいコロンビアっぽいスペイン語ですね。

Hagale自体は直訳すると「それをやってください」みたいな意味になるんですが、こちらでは「お茶でも飲む?」「Hagale」みたいな使われ方をよく耳にします。

他の国もそうなのかと思って今調べたら、どうやらSureの意味で使われるのはパイサだけみたいです笑

あと、コロンビアのバスのチバの発車の掛け声もアガレ!ですね。

 

tranquilo/tranquila

「落ち着いて」と言う意味ですが、コロンビアでは謝った時の「別にいいよ」みたいなニュアンスで使われます。

あとは私が急がなきゃ!ってワチャワチャしてる時に「急がなくていいよ」みたいな感じでも言われたりします。

 

A la orden

これ、お店でメッッチャ聞きます。

「いらっしゃいませ」みたいな。

お店にフラっと入ると必ず言われます。

そしてお店を出る時にありがとうと行って出るとまたA la ordenと言われます。

どういたしまして、の意味もあるみたいですよ。

 

Con gusto

教科書のスペイン語:De nada

-Gracias(ありがとう)

-De nada(どういたしまして)

これが教科書に書いてある基本のスペイン語ですが、こちらではほとんど聞きません。

コロンビアではどういたしましたはCon gusto、またはCon mucho gusto。

訳すと「喜んで」という意味になるのですが、道のお菓子売りを断ってもこれを言われます。

また、レジなどではこちらがお礼をいう前にCon gustoと言われるので、『コロンビアでは「どういたしまして」と言わない』と捉えた方がいいのかもしれません。

英語だと何かを教えてあげた時、相手がお礼をいう前にyou’re welcomeと言う嫌味がありますよね。

はじめそれかと思って「クッソーアジア人だからってなめやがって!」と思ってたんですがどうやら違いました笑

 

Que pena

コロンビアではすみませんと言う時に使います。

誰かにぶつかっちゃった時とか。

penaって恥って意味なんで、何となく感覚は分かると思います。

「あー申し訳ない!」って時はQue pena con ustedです。

 

Que pacao!

え、これってコロンビアだけなんですか?

「あらなんて事なの」とか「かわいそうに」とかに使われます。

アルレックスのママがめっちゃ言います。

そして私もめっちゃ言います。

 

Si señora

子供でもこうお返事します。

「了解です奥様!」レベルの丁寧さに見えてコロンビアでは当たり前に使われます。

普通に返事するよりも「ちゃんと聞いてますよ感」を出したい時に使われている様な・・・。

 

Listo? Listo!

わかった?はListo?です。

「了解」とか「わかった」と言いたい時はListo!といいます。

スペインのスペイン語でいうvaleですね。

 

Ay ave maría

これはパイサです。パイサといえば『アベマリア』

若い世代はあまり使わないようですが、「なんてこったい」みたいなニュアンスですかね。

オーバーなリアクションをしたい時によく使われてるイメージがあります。

 

Ahorita

辞書では「今」を意味するAhoraですが、コロンビアではあとでを意味します。

私が「Ahorita」と返事をすると「アヤカ、もう完全にパイサだねー」と笑われます。

この時間の感覚はコロンビア独特のものなのかもしれません。

コロンビア人の時間の感覚のズレについては以前のブログを見てもらえると嬉しいです。

 

Me regala…

レストランなどで注文の際に使います。

直訳すると「私に・・・をプレゼントしてください」になるんですよね。「タダでちょうだい」みたいな。

あとからちゃんとお金は払いますが、なぜかこういう言い方をします。

ペルーに行った時”Me regala….”と言ったら「はぁ?!」みたいなリアクションをされました。

コロンビア人に言われればなんとも思わないんでしょうけど私みたいな母国語がスペイン語じゃない人がそんなこと言ったらびっくりするのは当然ですよね。

 

Hacer una vaca

直訳すると「牛をする」というよくわからない意味になるのですが、コロンビアでは割り勘すると言う意味です。

「Hagamos una vaca!」は割り勘しようぜ!の意味です。

 

Echar los perros

直訳すると「犬を放つ」と言う意味になりますが、コロンビアでは下心があって声をかけたり、ナンパみたいな意味で使われます。

英語で言う”Flirt”です。

 

Estar aburrido

教科書のスペイン語:退屈

もちろん退屈な時にも使われますが、コロンビアでは悲しいとか落ち込むといった時に使われることが多いです。

私がペルーに行く時、アルレックスに「2 semanas aburridas」と言われて、私は「退屈な2週間」と解釈していたのですが、彼は「寂しい2週間」と言いたかったらしいです。

帰ってきてから知りました。

 

Estar amañado

amañarという言葉を知らなかったのですが、ここに来てから初めて会う人みんなに”usted esta amañada?”って聞かれるんです。

楽しんでる?とか気に入ってる?って意味なんですが、そんなのテキストに書いていなかったのでアルレックスに意味を教えてもらうまで毎回首をかしげていました。

 

Chimba

日本語でいうと「ヤバい」という言葉がぴったりです。

すごくいいものと、すごく悪いものに対して使います。

日本語でも「ヤバい」はそんな感じで使いますよね。

ただ若者言葉でさらに品のない言葉なので私は絶対使いません。

 

Maluco

mal/mala(悪い)をなぜかコロンビアではこういいます。

sabe maluco(美味しくない)とかhuele maluca(臭い)とか・・・

Charro

面白い、笑えるという意味です。

これ、コロンビアだけって最近知りました・・・

 

…o que?

 「・・・か何か?」みたいな使われ方ですかね。

コロンビアでは結構耳にしますし、私もめっちゃ言います。

コンロにかけられたお湯を見て、”Este agua es pa cafe o que?”とか。

 

USTED

スペイン語を勉強する際、「あなた」と言いたい時、親しい間柄ならtuで、目上の人にはusted、と教わると思います。

が、実はコロンビアではtuはほとんど使わないんです。

兄弟や親、甥っ子や友達にもustedで話します。

アルレックスが私意外にtuを使っているのを見たことがありません。

 

終わりに

まだまだいっぱいあるのですが、キリがないのでこの辺で切り上げることにしました。

私はコロンビアについてからスペイン語を話し始めたので、今回あげたスペイン語がコロンビアだけって最近まで知らなかったんですよね。

ペルーの語学学校に行って何か話すたびに「それはコロンビアのスペイン語だよ」と言われて「そうだったの!?」って感じでびっくりしました。

よく「南米のスペイン語はこう!」という教え方を目にしますが、実際南米で括れないほどスペイン語って場所によって違います。

スペイン語を勉強している方は、どこか気に入っている1カ国に絞って勉強されることをおすすめします。

 

偉そうにスペイン語についてのブログとか書いちゃいましたが、実際私のスペイン語力は中の下か、下の上くらいのレベル。

スペイン語の出来なさから最近鬱気味で、今日は昼まで窓を締め切った真っ暗な部屋でしくしく泣いてました笑

語学は1日にしてならずなので、日々勉強するしかないですね。

スペイン語を勉強している方、一緒に頑張りましょう!

コメント

  1. VIVASALSA より:

    偶然見つけたブログ。
    楽しく読んでいます。
    ニヤニヤ笑いながら、
    ケタケタ笑いながら。
    なぜなら、俺のカミさん
    コロンビア人🇨🇴。
    コロンビアのカリ市に住んでいました。
    もう結婚してかれこれ、三十 何年。
    コロンビア人🇨🇴を知り尽くしています。
    だから、ブログの記事がまるで目の前の事の様に、分かります。