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コーヒー生産者の1日。コーヒーを組合に売りに行くよ!

コーヒー

私たちは組合にコーヒーを売る事で生計を立てています。

うちの地域のコーヒーの一番のピークは11月から12月くらい。

ピーク時は毎週コーヒーを運んでいましたが、この時期は落ち着いており、コーヒーが溜まってきたら持っていくと行った感じです。

今日はコーヒーを組合に持っていく様子をレポートします!

郵送でポイっというわけにもいかないので結構大変なんですよ。

 

コーヒーを組合がある村まで運ぶためにはチバを利用します。

チバとはコロンビアの公共交通機関。

バスの様なものですが、バスよりもずっとワイルド。

中は木製。

内装の雰囲気もドライバーによって変わってきます。

チバについてはまたブログ書きます!

 

チバは私たちの家から山を登って30分くらいの場所を通るので、そこまで運ぶ必要があるのですが、

30キロ程あるコーヒーの袋を数袋を担いで人間の力で山を登って運ぶのは大変。

という事でここで活躍するのは馬ちゃんです。

馬やロバでコーヒーを運ぶのはコロンビアの伝統のやり方。

帰りはガスボンベを持って帰ってもらいます。ありがたい・・・

コロンビアのコーヒーが採れるのは山の傾斜地点なので、運んでくれる動物の存在は貴重です。

さて、話を戻します。

9時になったらチバが到着するのでコーヒーを後部座席または天井に積みます。

チバには集金や指示を出すためのアシスタントが1人か2人乗っています。

彼らに荷物の世話をしてもらう様によろしく伝えたら出発進行!

黄色い人がいつもお世話になってるアシスタント

私たちはチバに乗らずバイクで後ろから追いかけます。

とはいってもチバは何度も停まるので、さっさと抜かして先に村に到着。

コーヒーを飲みつつゆっくり待っていたら、ようやくチバも村に到着しました。

コーヒーの組合の目の前がこのチバの終点になります。

到着したらチバのアシスタントにお金を払い、組合の兄ちゃんにバトンタッチ。

肩にヒョイっと50キロ近く担いで、組合に運んでいきます。華奢に見えて彼らは本当に力持ちです。

コーヒーの売値は重さで決まります。

コーヒーのついでに自分の体重を測ってる人も多数。私もそのうちの一人。

ただ、まだしっかり乾燥させていなかったり熟していないコーヒーを持ってくる人もいるので、組合のボスの様な人がしっかり品質をチェックします。

まずは先の尖った筒状の棒を袋にさして中身をチェック。

次にこのタイヤのチューブの様なものの中にコーヒーを入れて・・・

麺棒を転がす様にゴリゴリ机にこすりつけます。


ゴリゴリしたら手のひらに取り出して息を吹きかけます。

これはコーヒーについている薄皮をとる作業なんですね。

薄皮がとれたコーヒー豆をボスにチェックしてもらいます。


ボスからオッケーが出れば事務の女性に重さを伝えます。

↓こちらが換金場所。

自分のID番号を伝えて領収書にサインをするとチェックがもらえるので、そのチェックを村にある組合と提携している銀行に持っていけば現金がもらえるというシステム。

 

大きい農場主はコーヒーが多すぎるので自分の車で持ち込みます。

中にはコーヒーの重さで後輪がぺっちゃんこになってる車もあります↓笑

こちらは収穫ピーク時の組合倉庫の様子。これ、全部コーヒーです。

終わりに

コーヒーの値段はニューヨーク市場で決まるため、何円で売れるかは時期によって違います。

規模が大きいお金持ちの農園は、たくさんの従業員を雇ってスペシャリティコーヒーとして海外と直接やりとりしていますが、大半の農家はそれができないのが現実。

組合を通すと流通の間に入る機関が多いため農家の取り分がすごく少ないのです。

そのため設備を整える資金が一向に得られず、コロンビアの農家は生活が厳しい家庭がとても多いです。

出生率は高いので子供は多いですが、子供達はお金にならない農家は継ぎたくないとみんな都心に出て行ってしまっているんですよね。

海外の企業が農園を買い取ってしまうケースもよくあり、将来的には外国の大手企業と手を組んでいる農園しか生き残れないんじゃないの?と個人的に思っています。

 

 

近い将来、うちで採れるコーヒーをこのブログを通じて販売します。

また、うちのコーヒーだけでなく周辺の農家にも声をかけて、このブログを通してアンティオキアで採れるコーヒーを日本のみなさんに楽しんでもらえる様にしたいと考えています。

問い合わせフォームを作ったので質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください!

焙煎屋さんやカフェをされている方も連絡いただければサンプルお送りします。

 

あ、余談ですが、日本にも進出した世界的に有名な『フアン・バルデス』。

1代目のフアンバルデスの出身地はなんとこの村なんですよ!

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コメント

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