すでにご存知の方が多いかと思いますが、私は山の中に住んでいます。
↓こちらは家から一歩出た所の風景。

↓離れた所から見るとこんな感じ。

真ん中にあるオレンジ色の家が私の住んでいる家です。
こんな所に住んでいるわけですから、日本では当たり前だったことが当たり前ではなくなり、山ならではのこともいろいろ起こるわけです。
今日はコーヒーの話から少し離れて、コロンビアも山の中で私がどんな生活をしているのかお話ししたいと思います。
停電は日常茶飯事
南米といえど、コロンビアは電気設備がしっかりしており、街に住んでいれば停電はあまり起こりません。
しかしここは山の中。
一本の細いケーブルが全てなので、いとも簡単に停電します。
一番多い原因が落雷。
一応ゴロゴロ鳴り出したら全てのコンセント抜くようしていますが、たまに親元がやられて集落全体が停電します。
停電すれば次の日の昼前くらいまで回復しないので、日が沈んだら寝るしかありません。街灯ももちろんありませんから…。
あとは倒木でケーブルが切れちゃったりすることもあります。
日本にいた時は停電を経験したことがなかったので、少し不便には感じますが、インターネットから離れる良い機会ですし、何より他にやることがないので仕事がとても捗ります笑
断水
うちの生活用水は山の湧水です。
山の上の方からパイプで引いており、パイプは土に埋めているのですが、所々露出しており、子供が遊んでるときに引っかかってパイプが外れたり、馬が上に乗ってしまって割れてしまったりと、何かと水が降りてこないことがよくあります。
最寄りのスーパー
「今日のおかずは〇〇にしたいからスーパーに人参を買いに行こう」
「塩がない。買いに行かなくちゃ」
日本にいた頃は当たり前でしたが、今ではこんなことはできません。
なぜなら最寄りの買い物ができる村まで行くのに、バイクで片道1時間かかるからです。(車だともっとかかります)
1、2週間に一回がっつり買い物をし、買ったものの中でうまくやりくりする必要があります。
結果毎日同じようなものを食べることになるんですけどね。
買い物リストをつくって、2週間以内になくなりそうなものは買っておくことがルールになっています。
お隣さん
お隣さんの家まで登山15分かかります。
呼び鈴は犬
玄関という玄関がないのでピンポンがありません。
人の気配を感じると犬が吠えるのでそれで来客に気付きます。

病気になったら終わり
うちには救急車がきません。
病院も近くにありません。
つまり早い話、病気になったらおしまいなんです。
最近調子が悪いなと思ったら、動けるうちに街に行って病院に行ったり療養する必要があります。
バイクで出かけることはできますが、15分ほど険しい坂の山を登らないとバイクの2人乗りできるほどの道に到着しないので登山必須。
過去に一度胃炎を起こし3日間なにも食べれず、病院に行くためふらふらの状態で山を登ったことがありましたが、死を覚悟しました笑
住所がない
ここにはちゃんとした住所がありません。
身分証明書をつくるとき住所を聞かれましたが、書いたのは集落の名前と家の呼び名(マリアなんちゃらかんちゃら)のみ。
Amazonもないですし、携帯で指一本で買い物ができ、次の日には家に荷物が届いていた日々は幻想だったんじゃないかと思い始めました。
虫
当然、虫はたくさんいます。
はじめはいちいちビビっていましたが、慣れというのは怖いもので、今は突然飛んでくるカナブン以外は平気になりました。
日本では見たことなかったカラフルでどこが頭か分からないような虫もたくさんおり、今では見入ってしまうほどに。
写真を載せたいところですが、苦情がきそうなので控えておきます…笑
野犬
野犬なのか飼い犬なのか、とにかく家によく犬が来ます。
みんな首輪をしないので正直どれが野良犬かわかりませんが、よくふらふら遊びに来ます。
あ、一度お隣さんの家の子牛が遊びに来たこともありました。
犬だけでなくいろんな動物に遭遇するということですね。
圏外
電波が届きません。
家にWi-Fiを繋いでいるのでSNS経由での電話は可能ですが、畑仕事などで家から少し離れると誰とも連絡が取れなくなります。
せめて敷地内はパートナーと連絡が取れる様にトランシーバーを買おうか検討しています笑
不安定なWi-Fi
Wi-Fiは繋がっていますが、衛星なのでかなり不安定です。
雨が降っている時だけでなく、曇っていたり風が強いだけで通信ができなかったり画像ひとつ読み込むこともできなくなります。
日本に一時帰国した際、YouTubeが一度も止まらずに再生されたことに感動しました笑
終わりに
最近コーヒーネタが続いたので、久しぶりにここでの暮らしについて書いてみました。
2週間家の敷地から出ず、夫以外の人間に会わないなんてこともザラにありますが、意外と苦じゃないです。
都会過ぎるのは苦手ですが、こんなに山の暮らしに馴染むことができるなんて、自分の中でも新しい発見でした。
書いていると不便なことばかりが並びますが、便利過ぎて窮屈になりつつある現代から少し離れてゆったり流れる時間を感じながら生活するのも悪くないですよ。
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