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コーヒー収穫期を迎えた農家のひとりごと

コーヒー

私たちが住むアンティオキア県があるコロンビアの中心地区は、収穫期が主に年2回あります。

4月〜6月はトラビエサまたはミタカと呼ばれ、全体の収穫量の30%ほどの収穫量が見込めます。

9月〜12月はコセチャ プリンシパルと呼ばれるメインの収穫期となります。

収穫期は場所によって様々なので、収穫期を迎えた地区をコーヒーピッカーとして働きながら転々としている人も少なくありません。

収穫期前になると村には見慣れない人がたくさんいる事に気が付きます。

 

私たちの農園も収穫期を迎えました。

この2年で農園内の8割の木をカットバックしてしまったので、生産量はめちゃくちゃ少ないです。

でも農家の仕事はコーヒーを摘むことだけではありません。

新しく木を植えないといけないし、雑草だらけの農園の草刈りもしなくてはいけません。

そうこうしているうちに完熟を過ぎたコーヒーチェリーが腐って木から落ちてしまうんです。

さぁ大変だ。

コーヒーの収穫はスピード勝負。

特に背が2m近くある木が密集したロットの収穫はプロのピッカーにお願いしたい所。

以前うちで働いてくれていたマリオは今、向かいの山の農園で働いています。

忙しくない時であれば農園主に連絡して、数日うちに来てもらうことができるのですが、この時期はどこの農園も人手不足なのでそういう訳にもいかず。。。

どうしようどうしようと言っている間にも実は熟してしまうので、とにかく2人で時間を割いて収穫作業をしています。

今はまだ収穫量が少ないので何とかなっていますが(なってるのか?)、

大型収穫期はどうしましょう。

コセチャプリンシパルの9月になれば、初めの方にカットバックした木がそれなりに育ってくるので収穫量も増えてきます。

誰が摘むんでしょうねー…?

 

人手不足。

いや、集落で「仕事ない?」と聞かれることはボチボチあります。

でも働いてくれるなら誰でもいいという訳にはいかないんです。

コーヒーやその他の農作物を盗んで行ってしまう人や、働くフリをして木の影に隠れて時間が経つのを待っている給料泥棒が、うちの集落には悲しいことにたくさんいるそうです。

うちはセキュリティもしっかりしていないので、信頼できない人が敷地内の構造や私たちの行動パターン知ってしまうのは結構リスキー。

そういった理由から、最近の一番の悩みは『コーヒーピッカーの確保』です…。

日本でコーヒーピッカー募集したら誰か来てくれるかな…?笑

ちょっと本気で考えてしまいます(´-`)

 

ちなみに先程、国内を移動しながらコーヒーピッカーをしている労働者がいるという話をしましたが、コロナウイルスの影響で国内には外出禁止令がでており、期間労働者が来ることができず、生産量に大きな影響を受けている農家さんが続出しているそうです。

摘む人がいないので収入が減り、ローンが払えないのだとか。

収穫期が終わってしまう前に状況が良くなればいいですが、コーヒー業界もなかなか影響を受けていますね…(・ω・`)

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