コーヒー好きの方はご存知だと思いますが、コーヒー業界にはカップオブエクセレンスという、その国でその年一番のコーヒー豆を決めるための大きな大会があります。
コロンビアももちろん毎年その大会が行われるのですが、優勝者はだいたいウィラかナリーニョかトリマなんですよ。なんせコーヒーの名産地なので。日本で売られているコロンビアのコーヒーのほとんどがナリーニョかウィラのものだと思います。私が住んでいるアンティオキア県は、存在すら知らないロースターさんも結構いるのは驚きでした(゜ω゜)
そんな中、今年のコンテストではなんとアンティオキア県の農家さんが優勝したんです!いやーーーー嬉しいッ!
アンティオキアが優勝したのは2014年以来ですかね。その時もウラオの農家さんでした。ウラオは標高高いからなぁー。ちなみにカルメン•モントーヤさんという女性が優勝者ですよ(^ω^)
そういえば、コロンビアコーヒー生産者連合会が行ったコンテストでも、今年の優勝者はなんとアンティオキアだったんです。
今年はアンティオキア県絶好調ですね(^ω^)
さて今年のカップオブエクセレンス優勝者のフェリペさん、まだまだお若くて私より1歳年上の33歳だそうです。生産者以外にもバイヤーをやっていたり、カッピング師だったりなかなかのコーヒーエリートです∠(゚ω゚)/
そんな彼にフォーカスした記事を見つけたので訳してみました!
元記事↓
アンティオキア県のフェリペ•エナオ、カップオブエクセレンス2020で優勝

ウラオ(アンティオキア県にある自治体)はカップオブエクセレンス(COE)の優勝に歓喜している。
優勝者であるフェリペ•エナオ氏は、チロソという品種のコーヒーの水洗式で参加。90,03点という点数をたたき出し、今年の1位に輝いた。
COEは世界14カ国で開催され、毎年何千ものコーヒーがAlliance fore Coffee Excellence(ACE)によって定められた厳格な審査基準によって評価されている。
このコンテストはコロンビアのコーヒー生産者が国際社会にコーヒーを発表することで、彼らのモチベーションを高めることを目的としている。またコーヒー文化を伝え、スペシャルティコーヒーの生産量と消費量を伸ばす大事な機会にもなっているのだ。
今年もまたトリマ県のイバゲで、国内のテイスティングエキスパートによってコンテスト参加者のサンプル審査が行われた。
この審査にウィラ、カウカ、カルダス、ナリーニョ、アンティオキア、キンディオ、トリマから223ものサンプルが集まった。
コロナウイルスの流行により、授賞式はオンラインで開催され、トリマ、ウィラ、アンティオキア、ナリーニョからの24のファイナリストのコーヒーは11月19日に行われるオークションに出品されることになっている。
入賞者
以下に2020年度COEのトップ3を紹介する。
第3位 ジョン•ゴメス ナリーニョ県ブエサコ 品種ゲイシャ
第2位 ルイス•オルランド•サンチェス ウィラ県パレスティナ 品種ゲイシャ
チロソはコンテストではあまり知られていない品種だが、コロンビアには昔からある品種だ。この品種のコーヒーは1900m以上の土地で生産され高い生産量を誇るのが特徴だ。

Coffee Mediaのチームはコンテスト参加についての詳細と、COEの優勝者になった気持ちを聞くためにフェリペ•エナオ氏にコンタクトをとった。
フェリペ氏は我々にこう話した。
「とっても嬉しいです。フワフワしてこの気持ちを表現する言葉が見つかりません。ファイナリストに残った時、すでに勝者のような気持ちでいました。1位を選ぶ為に40人ほどのファイナリストが残ったのですが、最後に私の名前が呼ばれるまで40回心臓が止まるかと思いました。私の家族、労働者、ウラオ、品種チロソに対してとても嬉しく思いますし、本当に幸せです。」
また、ずっと昔に祖父母世代が行っていた方法をベースにした品種チロソのための発酵プロセスを6年ほど前から適用し始めたと彼は語った。
その方法とは、毎日発酵タンクにコーヒーチェリーを継ぎ足していくという、水の中での発酵させる水洗式プロセスの発展バージョンだ。例えば、1日目に収穫したチェリーを加工し発酵させる。2日目も同じ工程を行うが、その後1日目の発酵チェリーと混ぜる。つまり、7日目に乾燥させるまで1日目のチェリーにどんどん継ぎ足していくのだ。
フェリペ氏によると、この方法はウラオの生産者が行なっている発酵方法だそうだ。この方法は時間や資源の節約になり、さらに一杯のコーヒーになった時に良い特徴を引き出してくれるのだ。この地域の伝統と祖先の技術を受け継いでるというのは言うまでもない。
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