スポンサーリンク

2021年お世話になりました。

日記

あっという間に年末ですね。

季節があるわけでもなく、イベント事も特に祝わず、土日祝日関係なく働いているので時間の感覚みたいなものが全くなく、未だに年末というのが信じられません。

日本のお正月ムードが恋しい今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

なんだかメリハリない1年を過ごしてしまったので、ブログで1年を振り返って来年に向けて気を引き締めようと思います。

 

コーヒー

今年はメデジンでうちのコーヒーを取り扱ってくれるカフェがオープンしました。

お店の規模はそこまで大きくないので生活費をカバーできるほどの収入はありませんが、小さな一歩を踏み出した感じです。

コロンビアに住む日本人で定期的にうちのコーヒーを購入してくださる方も現れました。1度試してみて満足される方が多い中で、こうやって何度もリピートしてくださる方がいるのは本当に嬉しいです。K先生、Yさん、Iさん、本当にありがとうございます。

来年には日本に輸出したい・・・でも生産量がそんなにない・・・。

生産量を増やせば売れる量も増えますが、そのためには苗床を作り、苗を植えるための袋に土を詰め、苗を植え、枯れないように育て、土地を切り開き、山の斜面に綺麗に水平に植えるために計測して、傾斜面に一個一個穴を堀り、穴に肥料を入れていき、苗を植え(この肥料と苗を持って往復するのめっちゃキツい)、定期的に肥料をあげ、そしてそこから実ができるまで3年です。

更にそれとは別にカットバックをしたり、草を刈ったり、木の周りの草を手作業で一本一本取り除き肥料を与えたりしなければいけないので、「生産量を増やす」と一言で言ってしまえばシンプルですが、そんな余裕がないのが現実。

一日中力仕事なので、どんどん労働者が減っており、村のFNCの人も頭を抱えていました。うちの周りも若者はたくさんいますが、みんなコーヒーではない他の仕事を求めています。コーヒー産業、これから本当に生き残っていけるのか心配になる程・・・・。

 

こんな状態なのに「え、なんでそんなに忙しいの?」的なことをコーヒー業界の日本人に言われたりします。事情を丁寧に説明しますが、きっと言い訳と思われていることでしょう。コーヒー業界の方には一度「零細コーヒー農家経営」を体験してみていただきたいです。

まぁそんなこんなでできる範囲でやっております。

 

今年は市場価格の高騰もあったので、それはかなり助かりました。スペシャルティと値段がほとんど変わらなくなってしまったので、たまにふと寝る時間削ってソーティングしてるのがバカバカしくなったりしますけどね笑

来年は新たな進展があればいいな。

  

コーヒー以外の仕事

去年から始めたニューズウィーク日本版World Voiceは今も継続しております。真面目に月4本ちゃんと書いております。

お小遣い程度ですが、他に収入がない私にとっては大事な収入源。本当にありがたい。

そしてもう一つ。文化放送の「おはよう寺ちゃん(5:00〜)」というラジオ番組に月に一回程度出演させていただいております。

喋ることは得意ではないのですがリスナーの方が本当に優しく、寺ちゃんこと寺島さんもとってもプロフェッショナルで上手に誘導してくださる方なので毎回私が楽しんでしまっているほど笑

日本から遠いコロンビアをお伝えできる機会をいただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいなのです。

ニューズウィークも寺ちゃんもできる限り長く続けていきたいので、幅広くスキルを磨いていかなきゃいけませんね。

 

農園の入り口問題

ツイッターや寺ちゃんをチェックしてくださっている方はご存知かと思いますが、我が農園の入り口が土砂崩れによって完全に壊滅しました。アホみたいに毎日雨が降るので無理はありません。

家から入り口までは約800mほどクネクネ曲がった舗装されていない山道(上り)が続きます。うちに来た方は「また行きたいけどあの坂登るのはキツい」と言って2度と遊びに来てくれない程度にしんどい上り坂。

今までコーヒーを運び出す際はバイクを使っていたのですが、バイクが通る道がなくなってしまったため人力で入り口まで運ぶしかなくなってしまいました。

幸いうちには馬がいるので彼に入り口まで運んでもらい、土砂崩れの部分は荷物を担いで隣人の敷地を通り、そこからやっとバイクで移動している状態。馬で運ぶ時は馬に直接荷物をくくり付けるわけではなく、荷台のような者を取り付ける必要があります。これがなかなか手間と時間がかかる。

ですが、コーヒーを焙煎するためには

ソーティング(選別)→運び出す→脱穀→持ち帰る→ソーティング→運び出す→焙煎→持ち帰る

というプロセスが必要。ちなみに脱穀機と焙煎機を貸してくれる農園までは片道1時間半〜2時間かかります。

う〜ん、しんどい。崩れた道を直す予定は今のところないので、せめて脱穀機だけでも来年は買おうと思っています。

 

助けられてばっかりだった1年

こんな生活を送っているのでいろいろな人に助けてもらってばかりの1年でした。

海外に住む日本人の中には「日本人は冷たいけど○○人は優しい」と言ったりする人もいます。しかし、私はこの1年でたくさんの日本人の優しさに触れてきました。会ったこともない私に贈り物をしてくださる方も何人かいました。

SNSでは毎日のようにフォロワーさんから優しい言葉をかけていただき、本当にその言葉には救われています。

こちらに住んでいる日本の方は富裕層エリアでお金に困らない生活をされている方が多いのですが、私はガチガチの貧乏なので彼らを思っては比較して惨めな気分になり、泣いたこともよくありました笑

助けられてばかりで何もお返しができず申し訳ない気持ちばかりが募っていきますが、いつか恩返しができるように今はひたすら前に進むしかありません。

「あの時はありがとうございました」と言える日が1日でも早くくればいいですが。

 

5年前スペイン巡礼をした時、歩く前は「一人で生きていけることを証明したい!」と思って歩き始めましたが案の定たくさんの人に助けられました。ゴールした時にその事を悔やんでずっとモヤモヤしていたのですが、ゴールであるサンティアゴデコンポステラの宿でたまたま会った日本人にその話をしたら「人は助けなしで生きていけちゃう人と、そうでない人の二通りに分かれるんですよ。あなたは後者の人ってだけじゃないですか」って言われたんです。もういい加減私は後者だと認めないといけませんね。

 

なんか話が逸れてしまいましたが、今年一年を振り返って頭に浮かんだ事をつらつら書いてみました。

読み返していないので、誤字脱字、文がおかしいところがあったらすみません。

ではみなさま、良いお年を。来年も日本の皆さんに産地の情報をお伝えできるように頑張ります!

チャオ!

コメント