まだコロナウイルスは落ち着いていませんが、コロンビアにはバックパッカーが戻りつつあります。
なぜならこのご時世でもコロンビアは入国の際のPCR検査の陰性証明提出を義務付けていないからです。(2021年8月現在)
約2年間、まともに旅ができずウズウズしていた旅行好きさんが「コロンビアなら簡単に入れるらしいぜ!」とじゃんじゃんコロンビアに入国してきているというわけですね。
日本人の旅人さんもちょくちょくこちらにいらっしゃるとのコト。
旅をするには入国前にその国について調べることがマナーだと思っていますがコロンビアについての情報はあまりないと思うので、ここにいくつか注意すべきことを書いておこうと思います。
とはいえコロンビアはとても多様性がある国で、県や地域によって食文化や言葉までもが異なる国。私はメデジンと今住んでいる小さな集落にしか居住経験がないので、他の地域の治安などは分かりません。今から書く情報はメデジンを訪れる際の注意点と思って読んでみてください。
コロンビアに来て1年がたとうとしている頃に同じような内容のブログを書きましたが、もうコロンビア歴も3年経ったしあの頃よりももっと周りが見えているかな?と思うので改めてアップデートした情報を書き直そうと思います。
ドアをバタンと閉めない
過去のブログにも書いたけど、本当に大切だからもう一回書きます。
コロンビアはタクシーやUberが安いので、そういった配車サービスを使う機会は多いと思いますが、ドアを閉めるときは静かに閉めてください!!!!!
いやいやそんくらいwwwと思われるかもしれませんが、ドアを強く閉めるとそれはもうめちゃくちゃ失礼なんです。
例えばあなたが面接官で、ある人の面接をしていたとします。面接が終わってその人が退室するときにドアを「バターーーーーーン!」と閉めたら「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ????!?」となりませんか?それくらい失礼です。(例え適当)
私は気を使いすぎていつも1回目は半ドアになってしまいますが、「私はバタンと閉めようとしていないですよ感」が出るので、それくらい気を遣うくらいがちょうど良いのではないかと思っています。
「外国人は日本人ほど気を使わない」みたいなことを日本人が言っているのを時々聞きますが、少なくともコロンビアはめっちゃ他人に気を使います。服屋さんで服を見ていて、値段を聞いたら予算オーバーで買えないとなった時、コロンビア人は「あ、じゃぁいいです」とは言いません。「そうですか、そしたら他のお店を見てからまた戻ってきますね」と言います。
「外国人相手だから気はつかわなくていい」とは思わずに、タクシーのドアは面接の退室の時と同じと思ってそっと閉めるようにしましょう。
車優先
コロンビアはどんな時も車優先です。信号がない横断歩道を渡る時、日本では人が渡っていれば車は止まらなければいけないですが、コロンビアは違います。のんびり渡ろうもんならフルスピードで車は突っ込んできます。
びっくりですが、これがこちらのルール。
親切な人は止まってくれますが、止まってくれたからと言ってのんびりダラダラ歩いて渡るのは失礼なので、止まってくれた車に「グラシアス!(ありがとう!)」と言ってささっと渡ってください。声は聞こえなくても口の動きでお礼を言っているのが分かればOKです。
先ほどのタクシーのドアの件でもお話しましたが、コロンビアではあなたをリスペクトをしていると言う姿勢を見せることがとても大切になります。
お礼をちゃんと言う
お礼を言うこと。これはコロンビアではとっても大切なことです。
お店から出る時、レジでお会計を終えた後、バスやタクシーを降りる時、誰かが道を譲ってくれた時、などなど。
日本ではサービスを受ける人はサービスを提供する側より地位が高い?のでお礼を言う習慣はないかもしれませんが、こちらでは誰かが自分のために起こしてくれた行動には全てお礼を言うのが基本。
スペイン語がわからなくてもいいですが「オラ!(こんにちは)」「グラシアス!(ありがとう)」の2つだけでも最低限覚えておきましょう。
挨拶とお礼が言えないとかなり感じ悪い人になってしまいます。
知らない人に声をかけられても無視
コロンビアでは道を歩いているとたまに声をかけられることがあります。
道を聞かれたり、生活に困っている人がお金を求めてきたりする場合もありますが、何かを売り付けたり盗んだりしようと企んでいる人も多いです。
先日、日本人の旅行者の子は勝手に腕にミサンガをつけられてお金を請求されたそうです。きっと話しかけられたことに反応してしまったのだと思うのですが、明らかに現地の人ではない人に話しかけてくる人に相手をしてもロクなことがないので、無視するか目を合わせずに「グラシアス」と言ってその場を離れてください。
また女性の場合、男性の前を横切る時などに「チュッチュッ」とか「プスプス」と気を引こうと呼ばれたりします。「オラ べべ〜(Hey baby)」などと言ってくる人もいますが、全力で無視してください!反応したり笑顔で答えたりすると「私は軽い女です」と言っているようなものです。
ドラッグは買わない
メデジンは治安がよく観光にもってこいの都市。
「コロンビアはコカインの国だから足を踏み入れたら殺される」と思っている人もいるようですがそれは大きな間違い。
マフィアが無関係な人を殺すメリットは全くありません。立場が悪くなるだけですからね。
ただドラッグを買う人は別問題。マフィアにはいろんなグループがあり、客の取り合いや縄張り争いも行われています。
ドラッグを買おうもんならあなたも立派な関係者。縄張り内での売買に関わったとして打ち殺されても文句は言えないでしょう。
マリファナもコロンビアでは違法ドラッグなので殺されたくない人は手を出さない方がいいですよ。
メデジンの中心地は危険エリア
メデジンに来て宿を探すときに、セントロと呼ばれるエリア(ボテロ美術館があるエリア)に安い宿がたくさん出てくるので、バックパッカーはそこを予約しがち。
しかしセントロは現地の人でも必要がない限り立ち入らないほど治安の悪いエリアでもあります。
宿を取るならもう少し南のポブラド・アグアカタラ・ラウレレスと呼ばれるエリアで探してください。
少し値段は高くなるかもしれませんが、数百円の違いで安全が買えると思えば安いものです。
女性にはリスペクトを!
メデジンの女性は美人が多いです。これは事実。しかし、それをYouTubeのネタ?としてナンパしてみたり、隠れて美人の写真を撮って無断でSNSにあげるなどの行為は失礼にあたるのではないかと思います。
コロンビアに限らず近年南米では女性の権利を訴える運動が盛んに行われており、男尊女卑の文化を変えようとしている活動している人は少なくありません。「メデジンでは安く女が買える」と海外から女性目当てで訪れる外国人がいるのも事実で、メデジンの女性にはそれに憤りを感じている人もたくさんいるのです。
日本人男性バックパッカーには「僕はコロンビア人の彼女が欲しい」と平気でコロンビア人に発言する人がなぜかたくさんいるのですが、配慮に欠ける発言とも取れるのでくれぐれも注意してください。
あとの人のことを考えよう!
メデジンにはあまり日本人はおらず、現地の人は日本人に対するイメージがほとんどありません。
つまり、あなたの行動が今後日本から来る人への印象を左右するのです。
お礼も言わない、挨拶もしないとなると、「日本人は態度が悪い」とレッテルを貼られてしまいますし、無防備でいると「日本人は狙いやすい」と次にくる日本人(アジア人)が標的になりやすくなってしまいます。
日本のパスポートが最強なのは先人のおかげ。
旅を楽しむことはもちろん大切ですが、次にメデジンを訪れる人のことを考えて行動することも同じくらい大切なことですよー!
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