2022年初めのブログですが、改めて自己紹介をする事にしました(^ω^)
以前はコーヒーを通じてこのブログやSNSを見てくれている方がほとんどでしたが、去年からコメンテーターとして文化放送「おはよう寺ちゃん」の朝5時のコーナーに月1程度出演させてもらうようになってから、コーヒー繋がりではない方とお話しさせていただく機会がとても多くなりました。(https://www.joqr.co.jp/qr/program/tera/)
今までコーヒーやコロンビアについて特に考えることがなかった方が、私の発信に目を通し耳を傾けてくださることに感謝の気持ちで胸がいっぱいになっています。こういった方々のおかげで辛い時も頑張れています。
さて、寺ちゃんでは何かと「虫!馬!犬!」が話題になる私ですが、初めて聞いた方はなんのこっちゃ?と思われると思うのでそのあたりにも触れていきたいと思います(^ω^)
コロンビア農家になるまでのあらすじ
出身は愛知県豊田市。豊田市在住歴の方が圧倒的に長いですが高校時代から名古屋に通う生活をしていたので名古屋愛強めです(^ω^)三河弁でなく名古屋弁喋るでよ〜。
コーヒーが好きでコロンビアに行ったとよく思われるんですが、こちらに来るまではコーヒーは飲みますが特に興味はありませんでした。学生時代スタバでアルバイトはしていましたが、産地や特徴を覚えるのが面倒くさくてコーヒー豆を選んでいるお客さんには絶対話しかけなかったくらい、コーヒー豆への興味は全くなかったんですよね笑 ただフラペチーノ回すのと皿洗うのはめっちゃ早かったっす(`・ω・´)
では、なぜコロンビアに渡ったのかというと単純にスペイン語の勉強がしたかったからです。スペインに一人旅をした時スペイン語とスペインに心惹かれ、スペインに移住を決意。しかし語学ゼロではあちらで仕事を見つけられないし、だからといって語学学校は値段が高いということで、チープにスペイン語を勉強できる南米に行く事に決めました。
コロンビア出身の友人に相談したところ、彼の出身地のメデジンは世界で一番いい所だという話を聞いたのでメデジン行きを決意したというわけです。
メデジン到着後、語学学校に2週間通いましたが特に上達するような気配がなかったので速攻ドロップアウト。毎日近くのショッピングモールにあるSmart Fit(日本でいうゴールドジム)に通うだけの日々を2ヶ月続けました。
その2ヶ月間はコロンビア人友人のおばさんの家にホームステイしていたのですが、言葉がわからない上にラテンファミリーとのカルチャーショックに心が疲れてしまい、一人で住める家を探す事に。ジムで出会ったアメリカ人が所有するアパートの一室を貸してくれると言ったのでホストマザーにその旨を伝えると「絶対ダメ!あなた騙されてるわよ!」と許可してもらえず・・・うじうじしていたら「うちの長男が山に住んでいるからリフレッシュしに行ってきなさい」と。そこで会いに行ったホストマザーの長男というのが今の夫、アルレックスです。
ラテン家族の面倒臭さは昔書いたブログを参照↓
住んでいる場所
私が住んでいるのはアンティオキア県西南部に位置するフレドニアという自治体。

おはよう寺ちゃんの放送はよく自宅からやっていると思われがちなのですが、実はそうではありません。
私が住んでいるのはなんと言っても山の中。携帯は圏外ですし、ラジオの電波すら入らないところに住んでいます。
一応Wi-Fiは繋がっていますが、衛生のためかなり不安定。雨が降ったり風が強いと何も読み込めなくなる質の悪さなんです。例え天気が良くてもTwitterの動画は見ることができませんし、YouTubeも最低画質でやっと見れるか見れないか・・・通信会社変えればいいじゃんとよく言われるのですが、様々な通信会社に問い合わせても私が住んでいる所は谷合すぎて電波が届かないと立て続けに断られております・・・涙
そんなところから生放送は危険すぎるということで、放送の日は毎回片道2時間半かけてメデジンに住んでいる友人の家に出かけ、そこからお届けしているんですよ〜(^ω^)
では、そんな我が家がどこにあるのご覧いただきましょう〜

じゃ〜〜〜ん
黄色の丸で囲まれたところが自宅です。青く囲んだところはお隣さん。コーヒー畑は黄色く囲まれた家から下の部分にあるので、外出しない限りはアルレックス以外の人間を目にすることはないのです笑 ちなみに最寄りのスーパーまでバイクで片道1時間かかります。
水道は通っていないので生活用水は湧き水。電気は辛うじて通っていますが大雨が降ったり雷が落ちると停電し、丸1日電気がないということも特に雨季にはよくあります。
ガスももちろん通っていないので料理する時はプロパンガス。上の写真の右端あたりにメデジンから通じる道路があり、そこに面した売店のような小さなお店にガスは売っています。そこまでガスを買いに行くには、空になったタンクを持っていき新しいタンクと交換しないといけないのですが、ここで問題が。
以前まではバイクにタンクをくくりつけてそこまで持っていくことができました。しかし2021年は一年中雨が降ったので、唯一の農園の入り口が土砂崩れで無くなってしまったのです。農園の入り口は上の写真の青い丸のところ(お隣さんの家の裏側)にありますが、そこまではたどり着くには700mくらい続く上り坂を登らなくてはいけません。

人力で登るのは流石にきついので、今は家から入り口までを馬を使って荷物を運び、崖崩れの部分は隣人の土地に入れてもらって人力で運び、その後バイクに積み替えて運ぶという作業をせざるを得なくなってしまいました。(上の写真で言うと、黄色丸→青丸までを馬で運び、青丸あたりは人力で運び、その後はバイクと言った感じです)
馬に荷物をくくりつけるためには荷台のようなものをはじめにセットしなくてはいけないし、馬で山を登った後は馬をまた家まで連れて帰り荷台を下ろしてから、再び700m山を登らなければいけません。ざっと1時間以上かかりますし、何より疲れる!!!!!残念ながら今のところ入り口の修復の予定はなく、これからどうして行こうか頭を抱えております。。。
やっている事
コーヒー生産者として7000本ほどあるコーヒーの木をアルレックスと2人で管理しています。
コーヒーを摘むだけでなく、草を刈ったり肥料をあげたり、完全に農家としての生活を送っています。
はじめはそれはもう大変でした。ずっとオフィスワークをしていたので長時間外で働くのは苦痛だったし、鍬の使い方すらわからなかったのですから。虫も苦手だったので飛んでくるバッタにいちいち悲鳴をあげていたりしましたが、今では手のひら大のバッタも素手で掴むことができます⊂(^ω^ )⊃
しかし虫に対する恐怖は無くなっても、あちらから攻撃してくる場合もあります。
代表的なのが毛虫。コーヒーの葉っぱの裏に隠れていることが多く、手袋や服の上からでもブスッと刺してきます。



刺された後は流水で洗えば腫れなくなるとはいいますが、それだけのために山を登って家まで帰って洗うのは面倒くさいので刺されてもそのまま我慢します(^ω^)大抵腫れますけど、まぁ生活に支障はないので我慢です。
あと厄介なのはアリ。砂糖によってきそうな小さなアリでも、刺されるとめちゃくちゃ痛いですし結構腫れます。アリが厄介なのは腫れたあと1週間くらい痒みが引かない事。しかも夜になると特に痒くなるので先週1日で7カ所ヒアリに刺され時はさすがによく眠れませんでした。
生命に関わるのはやっぱり蜂でしょう。コーヒー畑にはたくさんの種類の蜂がいます。攻撃的な蜂に限ってコーヒーの木の影に巣を作るので畑での作業は常に危険と隣り合わせ。とは言っても全ての蜂は少し近付いたからといって攻撃してくるわけではなく、巣を触ったり巣がある枝を揺らしたりすると危険を感じて攻撃してきます。触ってしまう前に巣の存在に気付ければいいのですが、気づけず触ってしまったらとにかく走りましょう。一番はじめに刺した蜂が目印として匂いを人間につけ、その匂いをたよりに集団で襲ってくるのです。

一番はじめに刺された時、私は対処の方法が分からずひたすら向かってくる蜂を手で払おうとしていました。そんなのは蜂を刺激するだけで逆効果。結局大量に刺されてしまいアナフィラキシーショックで意識朦朧とする中救急病院に駆け込むハメになりました。
これから
今のところ日本で私たちのコーヒーは販売していません。生産量が少なく、どのように販売するかをまだ決めていないからです。
でも、できれば今年こそは日本に少量でも出したいと思っています。
寺ちゃんリスナーの方が私の話を聞いてくださるときに私たちのコーヒーを飲む事ができたら、それはとても面白い体験になると思うのです!!!!寺ちゃんに呼ばれなくなるまでに(笑)実現できるようにがんばらなくてはいけませんね!
以上、今回は改めて私のことをお話ししました!今後ともよろしくお願いします(^ω^)
コメント
朝、弁当を作りながら”寺ちゃん”聴いております。相変わらずパワフルにお過ごしされていますね。そのパワーが伝わって、今日も頑張ろうという気力が湧きます。そちらの農園の豆が、日本で手にすることができるようになる様、こちらで何かイベントが有れば参加するつもりです。面白い生き方をされている人たちに、憧れるだけで実践出来ない自分は、おこぼれで何かに参加することが精一杯です。でも。パワーをいただくことは凄く楽しいし、嬉しく思います。いつも、楽しいお話をありがとうございます。
コメントありがとうございます! こうして寺ちゃんを通してたくさんの方と繋がることができるのをとても嬉しく思います!!今後ともよろしくお願いしますね(^ω^)